第1回 はじめに

最近では、個人でも非常に安価にプリント基板製作を発注できるようになってきました。MacintoshやWindowsでもプリント基板を作れる環境がありますので、EAGLEというプリント基板設計ソフトを使用したプリント基板製作入門記事を書こうと思います。

プリント基板を作ってみよう!

電子工作をする場合、簡単な回路でしたらユニバーサル基板(万能基板)で組み立てることが多いですよね。

ユニバーサル基板(秋月電子通商)

ユニバーサル基板はだいたい1枚あたり数百円、という感じでしょうか。一方で以前は個人でプリント基板を製造しようと思っても、そもそも少量生産してくれなかったり、注文できたとしてもとても個人の手が届く価格ではありませんでした。でも最近は海外の業者に注文すればかなり安価に製造できるようになってきてます。僕も今年(2014年)の2月に初めてプリント基板を発注したのですが、かなり安くできました。以前のこのサイトのブログでご紹介しましたが、

Pcb wo parts

このぐらいの基板(この商品の場合最大5cm x 5cmまで)で、6枚作ってもらって送料込みで約1,300円でした(5枚で注文したけど6枚きました)。また10cm x 10cmまでのプリント基板でも送料込みで10枚注文して2,000円〜2,500円ぐらいで作れます。こうなるとユニバーサル基板の値段とあまり変わらなくなってきますよね。

ところでプリント基板設計をするアプリは大半がWindows用なのですが、うれしいことにプリント基板を設計するためのメジャーなアプリである「EAGLE」にはMac版があります。そこで、MacもWinも対応しているEAGLEというソフトでプリント基板を作る入門記事を書いてみようと思います。

 

この入門記事の内容

この入門記事で使用するEAGLEに関しては市販の解説書が何冊も出ています。僕もそれらの書籍を読んで勉強したのですが、書籍となると一通り網羅的に書かれていてさらにリファレンスとしての役割もありますので、サンプルとして作成する回路が比較的大きな規模で説明されています。そのためか、ポイントが分かりづらいこともありました。もうちょっとシンプルな回路で、プリント基板発注まで解説している記事があればいいのに、と思っていたのですが、そうこうしているうちにある程度使えるようになってきたので、自分で入門記事を書いてみることにしました。

ということで、この入門記事は、なるべく部品点数の少ない回路で、EAGLEを使うための必要な知識を身に付けられるように心がけようと思ってます。ただEAGLEにはかなりいろいろな機能がありますので、シンプルな回路でもそれなりに記事は長くなると思います。また自分がつまずいたところなども書いていこうと思いますので、なんか連載回数が多めです。あとこの記事で作成したファイルなどはすべてダウンロードできるようにしますので、ご参考にされてみてください。

なお、Mac版でもWin版でもアプリの操作は同じ(はず)ですので、異なる点は個別に、同じ点はMacベースで説明していきます。(Macをメインで使用しているためです。すみません…)

以下の内容で記事を書いていきます。

 

予算

この入門記事で作成するプリント基板は「MacでPICマイコン電子工作入門」で作成した回路を元にする予定です。そのため、最終的にはPICマイコンにプログラムを書き込んで動作確認までしてみます。「MacでPICマイコン電子工作入門」で一度回路を作られた方はそれほど予算は必要ありません。部品を購入する場合でも以下のような感じです。

ということで、電子工作向けの工具(ハンダゴテなど)、PICKITなどをお持ちであれば、2,000円程度で体験できますので、是非一緒に勉強してみましょう!