第7回 電子工作の第一歩 (1)

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初めての電子工作&プログラミングでは、1個のLEDを制御します。今回は、ArduinoにLEDを1個接続する電子工作の前半の説明です。

目次

「電子工作の第一歩」

最初はArduinoボードにLEDを1個接続する電子工作をします。

第3回の記事で、Arduinoボードの端子には番号が割り振られていることを説明しました。例えば10番端子であればボード内部は以下のようになっていて、LEDを以下のように接続するとスケッチ(プログラム)で制御できることも説明しました。

Arduinoボードの内部等価回路

これは10番端子の例ですが、他の端子はどのようになっているのでしょうか。

例えばArduino MicroのUSBコネクタ付近は以下のような番号になっています。

Arduino端子番号

ボードをよく見てみると、白い小さな文字で数字が書いてありますよね。

この数字は端子番号を示しています。

これらの端子も10番端子と同様にスケッチで制御できるスイッチが入っています。

Arduino Microの他の端子の様子

ここでは、8番〜12番端子について説明しましたが、他の端子も同様です。

ただし、すべてのピンがスイッチで制御できるわけではありません。例えば、以下の端子は電池のマイナスの役割をする端子です。スイッチ制御できる端子ではありません。

Arduino MicroのGND端子

Arduino Microボードには全部で34個の端子があります。

このうち、スイッチ制御できる端子は24個あります。残りの10個は、先ほどの電池のマイナスの役割の端子のように、特別な機能を持った端子になります

最初の電子工作&プログラミングは

Arduino Microの12番端子にLEDを1個接続して、スケッチで制御する

という内容にします。今までの説明で、12番端子にLEDを1個接続する、というのはそれほど難しくなさそうですよね。具体的には以下のように接続すればOKです。

最初の電子工作

でも、絵では簡単に接続できましたが、実際にArduino MicroとLEDをどのように接続すればいいのでしょうか。

ArduinoボードとLEDの接続に悩む

強引な方法として、手で押さえれば接続できそうですよね。

ただそのようにした場合、誰か手で押さえる役の人を連れて来る必要があったり、さらにその人へのお礼とか必要になるので面倒です。

そこで、このような時に便利なのが次に説明する「ブレッドボード」という部品です。

それではブレッドボードとはどのようなものなのか、一緒に確認していきましょう!

ブレッドボードとは?

ブレッドボードの外見です。

ブレッドボードの見た目

電子部品を穴に差し込んで使います。

ブレッドボード使い方

、、、、、って説明されてもさっっっぱりわかりませんね。

ブレッドボードの内部はどうなっているのか確認していきましょう。

ブレッドボードの中は、以下のように緑色の線上の穴どうしが、ブレッドボード内部で金属で接続されています。

ブレッドボードの中身の接続

ブレッドボードの中身は、上の緑色の線1つに対して、次のような金属の「板バネ」と呼ばれるものが入っています。

ブレッドボード内部の板バネ

ブレッドボードにはボディが透明タイプのものもあります。透明タイプのブレッドボードを横からみるとこんな感じになっているので、内部がどのようになっているかイメージしやすいと思います。

透明保ディのブレッドボード

例えば、ブレッドボードにArduino Microを以下のように差し込んだ場合、紫色の列の穴どうしが12番端子に接続されていることになります。この穴にLEDの片方の金属部分を差し込むと、Arduino Microの12番端子とLEDを接続することができるわけです。

Arduino Microブレッドボード

こんな感じで電子部品どうしを接続して電子工作をしていきます。

Arduinoの取り付け

最初にArduino Microをブレッドボードに差し込みます。この作業では注意することがあります。

Arudino Microは端子の数が多いので、ブレッドボードに差し込むときかなりの力が必要です。Arduino Microはおもて面に金属端子が出ていたり角がとがっています。この部分を持ってブレッドボードに強く押し込むとケガをしますので、十分注意してください。

差し込む前に、ブレッドボードの差し込む位置を確認しましょう。差し込む位置は特にルールはありませんが、Arduino MicroとPCをUSBケーブルで接続しますので、Arduini MicroのUSBコネクタが一番端にくるようにします。

また、Arduino Microの両側は、以下のように上側は2列、下側は3列あけるようにします。基礎編パート2で製作する言い訳キーボードのスイッチの接続をしやすくするためです。

Arduino差し込み位置

それでは、実際に差し込んでみましょう。ブレッドボードの上の差し込む位置にArduino Microを置きます。

Arduino差し込み位置決め

差し込む位置を決めたら、以下の順序でArduino Microをブレッドボードに押し込んでいきます。

  1. 人差し指、中指、親指を使って、Arduino Microの周辺を押さえます
  2. 右手だけ力を入れて、Arduino Microの右側の方をちょっと押し込みます
  3. 左手だけ力を入れて、Arduino Microの左側の方をちょっと押し込みます
  4. (2)と(3)を順番に繰り返し、Arduino Microをブレッドボードに押し込みます
Arduinoセット方法

これでブレッドボードにArduino Microをセットできました。

LEDは次回の記事でブレッドボードにセットいますが、Arduinoボードの取り外しについて補足しておきます。

補足: Arduinoの取り外し

Arduino Microをブレッドボードの間違った位置に差してしまった場合や、違う工作をしたい場合、次の手順でArduino Microを取り外します。

ちょっとずつ作業を進めるようにしてください。一気に取り外すとArduino Microの端子が曲がってしまいます。

最初にArduino Microの片側の端を以下のように持ち、力を入れてArduino Microの片側をちょっとだけ引き上げます。イメージとしては1〜2mmという感じです。

Arduino Micro取り外し手順1

ちょっとだけ引き上げると、以下のように片側が持ち上がります。

Arduino Micro取り外し手順2

次に反対側の端を同じように持ってちょっとだけ引き上げます。以下のように全体がちょっとだけ浮いた感じになります。

Arduino Micro取り外し手順3

このようにArduino Microの端を交互に持ってちょっとだけ(1〜2mm程度ずつ)引き上げているうちに外れます。

決して一気に外そうとしないでください!

こんなに注意しているのは理由があって、私は1度取り外しに失敗してピンを折ってしまったことがあるためです!

更新履歴

日付内容
2019.7.6新規投稿
2021.8.21新サイトデザイン対応
2022.2.2新サイトデザイン対応
2024.11.12説明補足
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4 コメント
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ekwos
ekwos
1 年 前

素晴らしいサイトですね(´;ω;`)ここみて勉強させていただきます

石垣安弘
石垣安弘
3 年 前

arduinoは、この講座のPICマイコン講座を拝見している内に、見ていました。
PICマイコンにあきてきて来たところで見つけて拝見しました。
何故か、今手元にarduinoのスターターキットがあります。何で有るのか記憶にないですが、
多分、PICマイコンの何かをと思ってポチッのでしょう。
前振りが長くて済みません。

本題
この講座では、Arduino Microを使用するようですが、私のスターターキットには、Arduino UNO
が入っています。 UNOは外部電源端子も付いていますので、この端子に外部電源を接続するのだと思います。

ですが、この講座に使うMicroは、手ブレツトボートから電源を貰うようなので、LEDもタイプが限定されている様です。

ゴチャゴチャ書きましたが、この講座でArduinoを学ぼうとするなら、Arduino Microを手に入れなければいけないのでしょうか。

管理者
管理者
返信  石垣安弘
3 年 前

お返事が遅くなり申し訳ございませんでした。

基礎編パート1ではArduino Unoでも動作します。

基礎編パート2では、Arduinoボードをキーボードにするのですが、キーボードのプログラムはArduino UNOでは動作しません。少々負担になってしまいますが、基礎編パート2もお読みになる予定でしたら、Arduino Microを入手いただければと思います。

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