第4回 必要なもの(アプリ・電子部品類)

基礎編(パート1とパート2)で必要なものをまとめます。今回はプログラミングアプリと電子部品類を説明します。

説明内容

今回と次回の記事で、「Arduinoでプログラミング入門 〜基礎編〜」で必要なものを説明します。購入するときに注意する点がありますので、それぞれ詳しく説明します。説明する内容は、基礎編パート1とパート2共通です。

 

Arduino IDE (無料)

Arduino IDE

第2回の記事で説明しましたが、Arduinoでは「Arduino IDE」というプログラミングアプリを使用します。Arduino IDEはArduno社が開発、頒布(はんぷ/配ること)していて、無料で利用することができます。ダウンロード方法やインストール方法は第8回の記事で説明します。

ここで「IDE」という言葉について理解を深めておきましょう。

「Arduino IDE」のことを「プログラミングアプリ」と呼んできましたが、この呼び方はあまり一般的ではありません。

ソフトウエアの業界では、プログラミングするために必要なアプリ類のことを「開発環境」と呼んでいます。英語では「Development(開発) Environment(環境)」と呼ばれています。「IDE」の「DE」は、このDevelopment Environmentの頭文字(かしらもじ/単語の先頭の文字)を取ったものです。

となると「IDE」の「I」がちょっと謎ですよね。この「I」の意味を正確に理解するためには、今の時点ではもう少し知識必要なのですが、イメージだけでもつかんでみようと思います。

ここで、Arduino IDEがない世界を考えてみます。

Arduinoボードを動かすには、PC上でプログラムを作成して、それをUSBケーブルで接続したArduinoボードに送る必要があります。Arduino IDEがない世界でこの作業を行う場合、プログラム作成はテキストエディタで行う必要があります。またプログラムをArduinoボードに送る場合、専用のアプリが必要になります。

つまりこのような状況では、以下のような作業が必要になります。

  1. プログラムを作成するためにテキストエディタを起動して、作成したプログラムを保存
  2. Arduinoに送るために専用のアプリを起動して、(1)で保存したプログラムをArduinoボードに送信

このように、何かするたびに異なるアプリを起動して作業をするのはちょっと面倒ですよね。理想的には1つのアプリで、プログラムを作成したらボタンひとつでArduinoボードにプログラムを送信することができると作業が楽になりますよね。

このような複数の作業を1つのアプリ上でできるように、テキストエディタ機能やArduinoボードにプログラム送信する機能を一つにまとめたものが「Arduino IDE」です。

Arduino統合開発環境

「IDE」の「I」は「Integrated(統合された)」という意味で、「IDE」を日本語でいうと「統合開発環境」となります。

以上をまとめると、「Arduino IDE」とは、Arduino用の、テキストエディタやArduinoボードにプログラムを送信するユーティリティ、その他いろいろな機能を一つに統合した開発環境、ということになります。

「IDE」はArduino用以外にもたくさんあります。このサイトでは「PICマイコン」というコンピュータの解説をしていますが、PICマイコン用には「MPLABX IDE」という統合開発環境がリリースされています。この「MPLABX IDE」はPICマイコン用のテキストエディタ、プログラムをPICマイコンに送るユーティリティやその他いろいろな便利な機能が一つのアプリにまとめられています。

 

Arduino Micro (2,800円程度)

Arduino Micro

このシリーズて使用するArduino Microです。Arduino社のArduino Microは2,800円程度です(2019年7月時点)。

http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-08286/ (秋月電子通商)
https://www.switch-science.com/catalog/1120/ (スイッチサイエンス)

このArduino Microにも互換品が販売されています。「What’s Next Pink (Arduino Micro互換機)」という製品です。

What's Next Pink (Arduino互換機)

この互換品は約2,000円で販売されています(2019年7月時点)。

http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-12937/ (秋月電子通商)
https://www.switch-science.com/catalog/3525/ (スイッチサイエンス)

このシリーズで製作するプログラムの動作確認はしていますので、予算を抑えたい場合はこちらの製品を入手しても問題ありません。

この互換品は性能や機能がArduino社製品に比べて劣っていることはありませんが、一点違いがあります。

Arduinoボードの金属の端子には番号が割り当てられていることは説明しました。Arduino社のArduino Microにはこの端子番号がボード上に小さい白い数字でプリントされています。一方、「What’s Next Pink」にはボード上にこの番号がプリントされていません。

Arduino Micro比較

プリントされている、いないに関わらず、電子工作するときは間違いがないように何番目の端子か数えることになりますので、特にプリントされていなくても問題ありません。どちらを入手するかは好みで決めていただいて問題ありません。

 

USBケーブル(TypeA-microBタイプ) (150円程度)

USBケーブル

PCとArduinoボードはUSBケーブルで接続します。

Arduinoボード側のコネクタは「microB」型です。

Arduinoボード側USBコネクタ

また、PC側のコネクタはほとんどの場合「TypeA」型だと思います。

PC側USBコネクタ

USBケーブルは「microB / TypeA」のケーブルになります。

USBコネクタタイプ

Androidスマホをお待ちであれば、充電用USBケーブルが使えますので、手持ちがあればそれを使用します。手持ちがないようであれば、100円ショップでAndroid用スマホ充電ケーブルとして販売されています。また通販でも150円程度で入手できます。

http://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-07607/ (秋月電子通商)

 

LED(40個) (全部で550円程度)

LED

LEDは非常にたくさんの種類がありますので、購入するときは十分注意してください。

このシリーズで使用するLEDはちょっと特殊なタイプです。一般的なLEDを購入してこのシリーズ記事のように組み立てると、ArduinoボードやLEDをこわす可能性がありますので、じゅうぶん注意してください。「抵抗内蔵」「12V用」というLEDになります。

「Arduinoでプログラミング入門」の基礎編では、使用するLEDは、赤色、緑色、青色、黄色の4色を使用します。それぞれ1個ずつあれば足りますが、10個入りパックで販売されていますので、それぞれの色を10個ずつ購入することにします。

1色あたり以下のように10個入りのパッケージになっています。

LED10個入りパッケージ

この10個入りパッケージを赤色、緑色、青色、黄色の4色そろえます。

抵抗内蔵5mm赤色LED (12V用) 10個入り http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06250/ (秋月電子通商)
抵抗内蔵5mm緑色LED (12V用) 10個入り http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06251/ (秋月電子通商)
抵抗内蔵5mm青色LED (12V用) 10個入り http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06252/ (秋月電子通商)
抵抗内蔵5mm黄色LED (12V用) 10個入り http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06253/ (秋月電子通商)

10個もいらないよ…という感じですが、LEDは加工して使用しますので失敗する可能性もあります。また、自分で応用して何か作る場合はもっと多くのLEDが必要になることもありますので、多めに購入しておくことにしましょう。(決して宣伝費をもらっているわけではあまりせんので…)

 

スイッチ(8個〜12個程度) (全部で100円程度)

タクトスイッチ

基礎編パート1のキッチンタイマーではスイッチを1個、基礎編パート2の言い訳キーボードではスイッチを3個使用します。

スイッチは加工しませんので壊すことはありませんが、なくしたりするかもしれませんし、自分で何か作る場合もっと必要になるかもしれませんので、余分に購入しておくことにします。

色がありますので、LEDに合わせて赤、緑、青、黄をそれぞれ2〜3個ずつ購入しておきます。また色によって性能が変わるわけではありませんので、自分の好みの色を揃(そろ)えても構いません。

タクトスイッチ(赤色) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03646/ (秋月電子通商)
タクトスイッチ(緑色) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03650/ (秋月電子通商)
タクトスイッチ(水色) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03649/ (秋月電子通商)
タクトスイッチ(黄色) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-03650/ (秋月電子通商)

 

スピーカー (50円程度)

スピーカー

アラーム音や音楽を鳴らすためにスピーカーを用意します。

スピーカーもLEDと同様に非常に多くの種類があります。このシリーズで使用するスピーカーは「圧電スピーカー」または「圧電サウンダ」と呼ばれているものです。

圧電スピーカー(22mm) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-04120/ (秋月電子通商)

圧電スピーカーは大きさがいろいろありますが、これより大きいと組み立てが難しくなります。またこれより小さいと組み立ては問題ありませんが、音量が小さくなります。そのためなるべくこのサイズ(直径22mm)の圧電スピーカーを購入するようにしてください。

外見が似たような製品に「圧電ブザー」というものがありますので注意します。

ここでご紹介する製品を購入することをお勧めしますが、他のショップで購入する場合は、「圧電スピーカー」または「圧電サウンダ」という製品名であることと、本体の直径が20mm〜22mmのものを購入してください。

 

ブレッドボード (300円程度)

ブレッドボード

今まで説明した電子部品をArduinoボードの金属の端子に接続して組み立てていくのですが、そのまま接続するのは大変です。そこで、Arduinoボードと電子部品の接続を簡単に行うために「ブレッドボード」というものを使用します。

ブレッドボード BB-102 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-09257/ (秋月電子通商)

なお、ブレッドボードには小型のものなど、いろいろなタイプ、サイズがありますが、以下のように、大型で長辺方向に長い列があるもの、短辺方向に60列以上あるものを購入します。

ブレッドボード比較

ブレッドボードの仕組みや組み立て方は、実際に組み立てるときに詳しく説明します。

 

ブレッドボード・ジャンパワイヤ (400円程度)

ブレッドボード・ジャンパワイヤ

ブレッドボード・ジャンパワイヤ 14種類x10本 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-00288/ (秋月電子通商)

ブレッドボードを使って組み立てる場合、以下のように部品どうしを接続するために電線が必要になります。

ブレッドボード・ジャンパワイヤ使用例

このように配線を行うために、ブレッドボード用に配線(ワイヤ)が販売されています。いろいろな長さが入ったもので、それぞれの長さで10本程度入った配線を購入します。

 

以上が必要なアプリと電子部品類になります。次回は必要な工具類を説明します。

 

 

更新履歴

日付 内容
2019.6.30 新規投稿