Arduinoボードの端子番号について補足します。
A0端子?
前回(第19回)の記事では、スイッチを「A0端子」に接続しました。
一方、青色LEDは「12番端子」に接続しました。
Arduinoボード上には端子番号が書かれていますが、「12」や「A0」など、数字だけの端子名や文字が入った端子名があります。
今回の記事では補足として、Arduinoボード本体の端子番号について説明します。
端子によっては複数の番号や名前が割り当てられている
Arduinoボードの端子の内部には電圧計が入っています。
端子によって内蔵されている電圧計の種類が異なっていて、「デジタル電圧計のみ」または「デジタル電圧計とアナログ電圧計の両方」のどちらかであることを前回(第19回)の記事で説明しました。
具体的には、Arduinoボード上の端子名が数字のみの端子は「デジタル電圧計のみ」、A数字の端子は「デジタル電圧計とアナログ電圧計の両方」が入っています。

ここからちょっとややこしい話になるのですが、上のイラストの「A数字の端子」つまりA0からA5の端子も、じつは数字のみの端子名が割り当てられています。
例えば「A0端子」は数字のみの端子名は「18番端子」というように、A0からA5端子は数字の端子名は次のように対応しています。
Arduinoボード上の端子名 | 数字の端子名 |
A0 | 18 |
A1 | 19 |
A2 | 20 |
A3 | 21 |
A4 | 22 |
A5 | 23 |
ちょっとややこしいですよね。
「A0」は「23」の別名
Arduinoボードの端子は本来は数字で指定するようになっています。
でもArduinoボード上の端子名をすべて数字で表現した場合、どの端子が「デジタル電圧計とアナログ電圧計の両方」なのか区別できないですよね。

そこでArduino IDEでは、「デジタル電圧計のみ」の端子は数字、「デジタル電圧計とアナログ電圧計の両方」の端子は「A数字」という名前を割り当てています。
Arduino IDEは、スケッチをArduinoボードに送るときに裏で「A0」だったら「18」に置き換える、という作業をしています。
現時点の知識では理解が難しいですが、Arduino IDEの裏では次のようなプログラムがあり、これによってA0が18に置き換えられています。
static const uint8_t A0 = 18
今までの知識で説明すると、イメージとしては次のようなスケッチになります。
#define A0 18
更新履歴
日付 | 内容 |
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2019.9.9 | 新規投稿 |
2021.8.24 | 新サイトデザイン対応 |
2024.11.27 | 説明内容変更(説明内容が間違っていたため) |