第1回 はじめに

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「Arduinoでプログラミング入門」シリーズの概要を説明します。

目次

はじめに

最近はいろいろなところでプログラミングが話題になっています。AI(人工知能)や自動運転の話題だったり、小学校でプログラミングの科目が追加になるニュースだったり、他にもいろいろなところでプログラミングの話題を目にします。

でもプログラミングがどのようなものか、いろいろ説明を聞いても理解するのはなかなか難しいですよね。プログラミングを理解するには、実際に自分で手を動かして体験するのが一番の近道です。

この「Arduinoでプログラミング入門」シリーズでは、電子工作をして実際にいろいろなものをつくりながら、プログラミングの基礎を習得していきます。

具体的には「Arduino」という、電子工作とプログラミングができるシステムを使って、LEDを光らせたりスピーカーを鳴らしたりスイッチを制御してプログラミングを習得していきます。

実際に自分が書いたプログラム通りにLEDが光ったりスピーカーが鳴ると、よりプログラムの理解が深まりますので、ぜひ実際に手を動かしてチャレンジしてみてください。

「Arduino」を「アルドゥイーノ」とか「アルディーノ」と読みます。今はまだ「Arduino」がどのようなものかわからなくてまったく問題ありません。

また「電子工作」や「プログラミクング」の具体的な内容もわからなくて大丈夫です。実際に手を動かして一緒に作りながら習得していきましょう。

この記事では「Arduinoでプログラミング入門」シリーズの概要や具体的に作るものを説明します。作るものについては、この記事の最後に動画も用意しましたのでイメージをつかんでみてください。

必要な知識

「電子工作をしながらプログラミングを習得する」というと事前に何かいろいろな知識が必要なのではないか、と心配になってしまうかもしれません。

でも、このシリーズ記事を読み進めるのに、電子工作の知識もプログラミングの知識も必要ありませんので安心してください。必要なことを順番に詳しく説明していきます。

ただ、プログラミングはMacやWindowsを使用するので、キーボードの操作ができることが必要です。

また、プログラミングではアルファベット(abcなど)を使いますので、アルファベットの入力できることが必要です。あと英単語がちょっと出てきますが、簡単な単語ですので心配いりません。わからない英単語が出てきたらプログラミングしながらその場で英語も覚えていきましょう。

他には、小学校で学ぶ、電池と電球とスイッチをつないで電球をつけたり消したりする回路程度の知識も必要です。基本的な回路の説明は省略しますので、わからないところがあったらコメント欄から質問してください。

各シリーズの内容

「Arduinoでプログラミング入門」はシリーズ記事になっています。基本的な内容からだんだん知識を増やしていきますので、途中を飛ばさないように順を追って習得していくようにしてください。

基礎編は以下のように2つのパートに分かれていて、それぞれのパートで違うものを製作します。また、ところどころ課題もありますので、ぜひ挑戦してみてください。

基礎編パート1

基礎編パート1では「キッチンタイマー」作りながらプログラミングの基本を習得していきます。

以下のようにLED(いろいろな色で光る電子部品)、スピーカー、スイッチを使って、キッチンタイマーを製作します。

キッチンタイマー

基礎編パート1の前半では、「スイッチを押すと、LEDが1秒に1回の点滅を開始して、設定時間になったらスピーカーでアラームを鳴らす」という動作をする基本的なキッチンタイマーを作ります。

後半ではタイマーの残り時間をLEDの色で表現したり、スピーカーで音楽を鳴らしたりしながら、さらにプログラミングの知識を増やしていきます。

基礎編パート2

基礎編パート2では、USBキーボードを作りながら、基礎編パート1で習得したことを活用してプログラミングに慣れていきます。

このシリーズで製作する「USBキーボード」は、たくさんのキーがついている一般的なものではなく、キーが3つだけ付いたキーボードです。「言い訳キーボード」という名前を付けました。

言い訳キーボード

唐突(とうとつ)ですが、学校や会社をズル休みたい時って、理由を考えるのが面倒ですよね。

そこで、基礎編パート2では「言い訳キーボード」というものを製作します。スイッチを順番に押していくと、学校や会社を休む理由を入力してくれる、とても頼りになるキーボードです。

説明を聞いただけではどういうものかさっぱりわからないと思いますので、このあと「言い訳キーボード」がどのようなものか動画でご紹介します。

一通り習得したらいろいろなオリジナルキーボードを発明してみてください。基礎編(パート1とパート2)の内容が理解できれば、いろいろなプログラムを自由に作ることができるようになります。

動画

基礎編パート1で製作する「キッチンタイマー」と、パート2で製作する「言い訳キーボード」を動画でご紹介します。基礎編を習得したら、自分専用のキッチンタイマーやオリジナルキーボード、さらには自分で何か新しく考えたものを作ってみてください。

予算

いろいろなものを作るので、ちょっと予算が気になりますよね。

MacやWindowsなどのPCは持っている前提で、5,000円ぐらいになります。電子工作をしますので、この中には工具も含まれています。もしニッパーやラジオペンチ、ピンセットなどすでに持っているものがあれば、それを使うようにしてください。

用意するものは第4回から第6回の記事で詳しく説明します。また第6回の記事では買い物リストを作りますので、購入するときの参考にしてください。

更新履歴

日付 内容
2019.6.26 新規投稿
2021.8.21 新サイトデザイン対応
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