コーヒー生豆の自家焙煎

突然ですが、最近は街中いたるところでおいしいコーヒーが飲めるようになってきましたよね。自宅でもおいしいコーヒーを、と思いレギュラーコーヒーを入れても、買いたての豆はおいしいですが、時間が経つとはじめのいい香りがだんだんなくなってきます。こんなときは、自家焙煎がお勧めですよ。

コーヒー豆の自家焙煎

最近はネットで簡単にコーヒーの生豆を購入することができるようになりました。焙煎した豆を買ってくるとあまり長持ちしませんが、生豆の状態では冷蔵庫などに保存すると1年以上もつ、とも聞いたことがあります。

実際に今まで自家焙煎していた経験から、半年以上は確実にももちます。生豆をまとめ買いしてしまっても自家焙煎するといつでも香りのいいコーヒーを飲むことができます。ということで、今回は私が使用している自家焙煎のツールをご紹介したいと思います。

 

準備する道具

自家焙煎用に電気ロースターが売られていますがかなり高いです。毎日たくさん飲む方は元が取れそうですが、それほど飲まないのでちょっと手が出ません。またフライパンや金網などでも手動でローストできますが、かなり慣れが必要みたいです。そこで、私はこんなものを使っています(画像右側)。

コーヒー生豆ロースター

陶器でできていて、遠赤外線効果でまんべんなく焙煎できる、という宣伝文句に惹かれて買いました。他にもアルミでできた焙煎器もありますので、興味があれば好みのものを探してみてください。だいたい2,000〜3,000円ぐらいだと思います。左は普通のこし器で、焙煎した豆の冷却用に使用します。お皿などよりは、風が下から通る網のものがよいと思います。普通のザルでもOKです。

 

コーヒー豆の焙煎の深さ

コーヒー豆の焙煎の深さは以下のようなものがあります。

焙煎の深さ 特徴
シナモン かなり浅い煎り方で、酸味がとても強く、コクや苦みは抑えられています。
ミディアム シナモンより酸味が若干抑えられて適度な苦みがでてきますが、やはり酸味のほうが強いです。
ハイ 「1はぜ」(後で説明します)までの煎り方で、酸味と苦みのバランスがとれています。最後に説明する動画ではこのタイミングで比較のためちょっと取り出しています。
シティ 「2はぜ」が始まるぐらいまでの煎り方になります。コクがでてきます。
フルシティ 「2はぜ」が始まってから少したったぐらいの煎り方になります。酸味が少なくなり苦みが強くなってきますので、アイスコーヒーなどに適しています。
フレンチ さらに煎りつづけると、黒褐色になってきます。苦みがかなり強く、カフェオレなどの飲み方に適したローストです。
イタリアン 豆の色はほとんど黒、という感じで、エスプレッソ・カプチーノ向けのローストです。

 

焙煎の流れ

コーヒー豆の焙煎は音が意外に重要なので、最後に動画で説明します。その前に焙煎の流れを説明しておきます。

豆を準備する
まずは生豆を計量します。今回は、ドミニカとエルサルバドルをブレンドしてみました。いつもは計量スプーンだけで準備してしまいますが、せっかくなので重さを量ってみました。

コーヒー生豆

2種類あるので左半分と右半分で色がちょっと違うのがわかると思いますが、コーヒーの生豆は黄緑色をしています。香りはなんともいえない感じで、植物の生臭さというかなんというか。。。なかなか表現が難しいですが、いい香りではないことは確かです。

今回は3杯分を作ります。画像の計量スプーンで3杯です。重さは50gありました。焙煎後でまた計量しますが、焙煎すると水分が飛ぶので1〜2割程度減ります。なおゴミや変な豆があればここで取り除いておきます。あまり神経質にならなくても大丈夫だと思います。

焙煎する
生豆をロースターに入れて焙煎を始めます。詳しくは動画をご覧いただくとして、焙煎の流れを説明しておきます。

  1. はじめは豆を入れたロースターを強火にかけます。すぐに振らなくても大丈夫ですが、ロースターが熱くなってきたら豆がロースター内をまんべんなく循環するように左右に振り続けます。
  2. 2〜3分経つと、振ったときの音が軽い感じに変わってきて煙がでてきます。自分の場合、ここでちょっと火を弱めています。
  3. もう30秒ぐらい経つと、「1はぜ」が始まります。焙煎中コーヒー豆がはぜるのですが、はぜるピークは2回きます。1回目を「1はぜ」、2回目を「2はぜ」といいます。「1はぜ」は力強い音で「ポンポン」という感じです。
  4. 「1はぜ」が始まると豆の色もだんだん茶色に変化していきます。「1はぜ」が始まってからハイローストです。一般的なローストですので、普通はこのあたりかもうちょっと後ぐらいがいいと思います。
  5. 「1はぜ」が一通り終わるか、終わりそうになると「2はぜ」が始まります。「2はぜ」は「1はぜ」とは異なり、「チリチリ」という感じの音になります。「1はぜ」の終盤はシティローストぐらい、「2はぜ」が始まるとシティ〜フルシティローストぐらいです。「2はぜ」が終盤になるとフレンチ〜イタリアンです。動画のローストは一通り説明するため、フレンチ〜イタリアンあたりまで焙煎しています。また、ローストを比較するため、ハイローストあたりでちょっと取り出しています。

なお、焙煎中にゴミのようなものが飛びます。これはチャフといって、コーヒー生豆のまわりを包んでいる薄皮のようなものです。このチャフがたくさん飛ぶと後でコンロの掃除がちょっと大変になります。

豆を冷ます
焙煎が終わったらすぐに豆を冷まします。下から風を送ってコーヒー豆を冷やす冷却器も売っているようですが、こちらもちょっと高めなので、必要に応じて網の下からウチワなどで扇いでいます。。。

下の画像が焙煎後の豆です。ちょっとみづらいですが、重さは40gです。2割減りました。また、焙煎はフレンチぐらいなので、豆表面に油がかなり浮いています。

ローストした豆

動画の途中で取り出したハイロースト(ミディアムかな?)あたりの豆と最後まで焙煎した豆を比較したものが以下の画像です。

Compare beans

火を使った焙煎は焙煎時間がかなり短いので、タイミングがなかなかつかみづらいです。私はいまだに希望どおりにできないことがありますが、慣れですね。あと、電気ロースターでローストした方がおいしい、という意見もありますが、持っていないので一度味見してみたいです。

 

実際の焙煎

それでは焙煎の手順を動画でご確認ください。

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