第5回 ハンダ付け練習の回路図

ハンダ付け練習用の回路図を説明します。

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目次

練習用回路概要

ハンダ付けの練習で製作するものは、電池ボックスを電源としてLEDを点灯させるものです。

Pic practice 3 led lighting

ハンダ付けの練習ですので、失敗した場合に原因がわかりやすい回路にしてみました。

具体的な回路図の説明に入る前に、回路の考え方を説明します。


小学校の理科の時間で、電球を点灯する実験があったと思います。

複数の電球を電池で点灯させる場合、次のような「直列接続」と「並列接続」がありました。

Pic practice 5 circuit connection type

左側の直列接続の回路では、回路上のどこか1箇所でも接続が切れていると、全部の電球が点灯しません。

Pic practice 5 serial

一方で、右側の並列回路では、回路上のどこかで接続が切れていると、切れている場所によって電球の点灯状態が変わります。

Pic practice 5 parallel

そこで、ハンダ付け練習は並列接続回路で製作します。

ハンダ付けに失敗した場合、うまくいっていない箇所を探しやすくするためです。

練習用回路図

LEDの点灯回路は基礎編で説明しました。

PICマイコン電子工作入門 基礎編 第7回
PICマイコン電子工作入門 基礎編 第8回

説明した内容は、LEDをそのまま電池に接続するとLEDが壊れる可能性があるため、次のように抵抗を接続して流れる電流を制限します。

Pic practice 5 led circuit

LEDを2個並列接続する場合は、次のように抵抗とLEDの組みを並列に接続します。

Pic practice 5 led circuit prarallel

実際のハンダ付け練習では、以下のようにLEDを3個点灯する回路を製作します。

Pic practice 5 led circuit practice

LEDの個数を増やしたい場合、次のように継ぎ足し接続して増やせます。練習をたくさん行いたい場合はLEDの数を増やしてみてください。

Pic practice 5 led circuit app

基板上の部品配置

それでは上の練習用回路図に従って、ユニバーサル基板の部品の配置と接続を検討してみましょう!

ユニバーサル基板の配線

練習で使用するユニバーサル基板は、ブレッドボードと同じように次のように裏面で配線されています。

配線されているところをピンク色の線で示しています。(お手元のユニバーサル基板で確かめてみてください)

Pic practice 5 universal board connection

ターミナルブロックの配置

電池ボックスから電源の供給を行うためのターミナルブロックは、次のように配置して、電源ラインに電源が供給されるようにします。

Pic practice 5 terminal bolock

LEDと抵抗の配置

LEDと抵抗の接続は、「電源のプラス」→「抵抗」→「LED」→「電源のマイナス」に接続します。

ユニバーサル基板上では次のように、「電源のプラス」→「抵抗」→「LED」を接続することにします。

LEDは接続の向きに注意してください。LEDのリード線の長い方(アノード)がプラス側、短い方(カソード)がマイナス側です。

LEDのカソードからマイナスの電源に接続する部分は、電線を加工して接続します。

Pic practice 5 universal led

LEDのカソード側は電源のマイナスの接続する必要がありますので、次のように上の電源マイナスを下側の電源マイナスラインに接続します。これで1個のLEDを点灯させる回路ができました。

Pic practice 5 universal minus line

あとは同様に残りの抵抗とLEDを接続すれば回路は完成です!(次の画像の黄色点線部分)

Pic practice 5 universsal completed

ハンダ付け作業は、このような配置で部品を穴に差し込み、裏側をハンダ付けします。

動作確認のポイント

最初に説明しましたように、ハンダ付けがうまくできたかどうかで以下のように点灯状態が変わります。

全部点灯する場合

ハンダ付けは全てうまくできています。

一部点灯しない場合

点灯していないLEDの部分について、「電源のプラス」→「抵抗」→「LED」→「電源のマイナス」のどこかの箇所にハンダ付けがうまくいっていません。

ハンダ付けの状態をよく確認して、うまくいってなさそうなところは、もう一度ハンダ付けしてみます。ハンダ付けし直して、問題なさそうでもLEDが点灯しないようでしたら、LEDの接続向きが間違っているかもしれません。

LED向きが間違っている場合は、LEDを取り外します。(LEDの外し方はハンダ付け練習の時に説明します)

全部点灯しない場合

最初に、電池のプラスとマイナスが間違えていないか確認します。

次に、電源ラインのハンダ付けに問題がないか確認します。

問題があればハンダ付けし直してみますが、それでも点灯しない場合はLEDの接続向きが全て間違っている可能性がありますので、電池ボックスのリード線を逆につないでみるなどの確認をします。


次回の記事から、実際にハンダ付けの練習をしていきます。

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2025.6.24説明内容整理
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