今回は、電子部品の買い物リスト作成と、ツールの確認をします。
この記事は更新済みです
現在、PICマイコン電子工作入門実践編シリーズの記事内容を最新の情報に合わせて、2025年9月までを目標に全面的に更新しています。
更新の理由は次のとおりです。
- 記事で使用している部品の中に、現在では調達できない部品があるため
- 記事内容に古い記述があるため
- 掲載している天気予報プログラムのアルゴリズムを改善するため
更新期間中は、新旧の記事間で一部内容に矛盾が生じる可能性があります。 ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
なお、更新済みの記事には冒頭に「この記事は更新済みです」の表示をしております。
引き続き、よりわかりやすく、役立つ情報を提供できるよう努めてまいります。 今後ともよろしくお願い申し上げます。
❸ 電子部品
電子部品の一部は、基礎編・応用編で使用したものを流用できますので、足りないものを購入します。
PIC16F18857
実践編のPICマイコンは「PIC16F18857」を使用します。
基礎編と応用編で使用した「PIC12F1882」はメモリ容量が少ないため、今回使用する温湿度・気圧センサの数値計算ができません。
そこで実践編では、メモリ容量が大きく、機能が一通り実装されていて、価格が安いもの、という観点でこのマイコンを選択しました。
外見は、PIC12F1822に比べてピン数が多いため、一見難しそうなマイコンに見えてしまいますよね。
でもデジタル入出力やPWMなどのマイコンが持つ機能は、ピンの設定、機能の設定、制御方法などPIC12F1822と同じ要領で利用できますので、安心してください。
ブレッドボード
ブレットボードは画像のような横長のものを使用します。
実践編では液晶ディスプレイモジュールがあるため、基礎編・応用編で使用したブレッドボードですと面積が足りません。
そのため、実践編では約2倍のサイズのブレッドボードを使用します。
なお、買い物リストのブレッドボードは、ブレッドボード本体とジャンパワイヤーのセットの製品です。(本体単体では販売していないようですので、リストではセットの商品にしています)
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイを使用して、温湿度・気圧データを表示します。
この部品は「液晶ディスプレイ本体」と「ピッチ変換基板」のセット商品です。
液晶ディスプレイ本体単体でも販売されていますので、必ず「ピッチ変換基板」がセットになっているものを入手してください。
この部品のハンダ付けは、ちょっと難易度が高めです。というのは、液晶ディスプレイ本体のピン間隔が1.27mmしかないためです。
この1.27mm間隔のピンは、以下のように本体を基板にセットして、赤点線枠の部分をハンダ付けします。
この製品パッケージは、液晶ディスプレイ本体と基板とピンヘッダがついています。
基板は以下のように乾燥剤が入った別の袋に入っています。この袋はハンダ付けするまで開封しないでそのままの状態にしておきます。
温湿度・気圧センサ
以下のセンサを使用して温湿度・気圧を測定します。
このセンサのハンダ付けは、以下の画像のピンヘッダを本体基板に取り付けるだけで、比較的簡単ですので、液晶モジュールの前にハンダ付けしたいと思います。
温度センサ
温度の測定は以下のセンサを使用します。
同じ価格、似たような外見と商品名で、通信方式が「SPI」という製品も売っていますので、「ADT7410使用、I2C方式」のものを購入するようにしてください。
先ほどの温湿度・気圧センサと同様、このセンサのハンダ付けは比較的簡単です。
2色LED
天気予報を表現するために2色LEDを使用します。
「2色LED」といっても、1つのパッケージに色が異なる2つのLEDが入っているだけの製品です。
このLEDは赤と青の2色ですので、「赤」「青」の色で発光する以外にも赤と青を同時点灯して「紫」で点灯が可能です。
天気予報を表現するために、赤は晴れ、紫は曇り、青は雨の予報に使います。(曇りの色が紫というのはちょっと微妙な感じですが…)
三端子レギュレータ
実践編で設計する回路では、PICマイコン、センサ、液晶ディスプレイともに電源電圧は3.3Vを使用します。
でもこの「3.3V」という電圧は電池で作るのは難しいんです。
電池の電圧は、使い捨て電池は1.5V、充電電池は1.25Vですので、3.3Vの電圧を作る組み合わせはなさそうですよね。
また、電池は使用していると電圧がだんだん下がってきます。仮に電池の組み合わせでうまく3.3Vを作れても、時間が経つと、3.2V、3.1V…と電圧が下がっています。
そこで、3.3Vの安定した電圧を作るために、実践編では「三端子レギュレータ」または「定電圧レギュレータ」と呼ばれている部品を使用します。
この部品を使用すると簡単に目的の電圧が作ることができます。
三端子レギュレータは次の左側のような外観をしています。また、この三端子レギュレータを動作させるために右側の「積層セラミックコンデンサー」という部品も必要になりますので、一緒に入手します。

この部品は名前の通り端子が3つあります。
使い方は簡単で次のように入力に4V〜30Vの電圧を接続すると、入力電圧によらずに3.3Vの電圧が作られます。

この3端子レギュレータを使用する上で、注意点が2つあります。
ひとつは、入力電圧は4V以上必要という点です。
基礎編、応用編では、電源電圧として約5Vを使用しましたので、電池ボックスはそのまま使用することにします。
もうひとつは、実際には動作を安定にするためにコンデンサを接続する必要がある、という点です。コンデンサの接続方法は、回路を製作するときに詳しく説明します。
コンデンサは「積層セラミックコンデンサ」という種類で、「1μF(50V)」という製品を使用します。
その他基礎編・応用編からの余りもの
他にも必要になる電子部品がありますが、次の部品類は基礎編、応用編のものを流用します。
- 単三電池ボックスと電池
- 0.1μF積層セラミックコンデンサ
- 耐熱ビニル電線
- 1/4W 10kΩカーボン抵抗
- 1/4W 330Ωカーボン抵抗
- ピンヘッダ
電子部品関連の買い物リスト
今回説明しました必要な部材のリストを以下にまとめます。
基礎編で購入したものは「基礎編で購入」欄に「購入済」と記載しました。
アイテム | 秋月電子通商 通販コード | 価格 | 基礎編で購入 |
PIC16F18857 | 111888 | 330 | |
ブレッドボード (60列以上のもの) | 102314 | 950 | |
I2C接続キャラクターLCDモジュール(16×2行・3.3V/5V) ピッチ変換キット | 108896 | 780 | |
BME280使用 温湿度・気圧センサー モジュールキット | 109421 | 1,380 | |
ADT7410使用 高精度・高分解能 I2C・16Bit 温度センサーモジュール | 106675 | 600 | |
2色LED(赤・青) | 104079 | 140 | |
低損失三端子レギュレーター 3.3V100mA LM2950G-3.3 | 116990 | 160 | |
積層セラミックコンデンサー 1μF50V X7R 2.54mmピッチ (三端子レギュレータ用) | 115940 | 130 | |
積層セラミックコンデンサー 0.1μF | 購入済 | ||
耐熱ビニル電線(単芯0.65mm) (ハンダ付け練習用にも使用) | 購入済 | ||
単三電池ボックス | 購入済 | ||
単三電池 | 購入済 | ||
1/4W・330Ωカーボン抵抗 | 購入済 | ||
1/4W・10kΩカーボン抵抗 | 購入済 | ||
ピンヘッダ1x40p | 購入済 |
❹ ツール類
ツール類は、基礎編・応用編のものをそのまま使用します。
必要なものは、PICKit、ワイヤストリッパ、ニッパー、ラジオペンチです。
次回からはハンダ付けの練習に入ります。練習が終わったらセンサやLCDモジュールのハンダ付けを行います!
更新履歴
日付 | 内容 |
---|---|
2018.3.11 | 新規投稿 |
2018.12.6 | PICkit4記載追加 |
2025.6.23 | 三端子レギュレータが入手不可のため、代替品に変更 |
今日は日中でも快適につながります。
jh3gpnさま、
コメントどうもありがとうございます。
午前中は特に負荷はかかっていなかったのですが、先ほどからまた負荷がかかっていてアクセスできませんでした。
早々にサーバを引っ越そうと思います。とりあえず、明日新しいサーバを契約してなるべく安定運用できるようにしたいと思います。
明日1日で引越しできるかわかりませんが、引越しできてもDNSの書き換えに1日程度かかると思いますので、しばらくは不安定かもしれません。