今回はMCC上でADコンバータ機能を追加します。
今回行うこと
MCCの例題としてADコンバータを使用しますので、今回はMCC上でADコンバータ機能を追加します。
前回の基本機能設定では、すでに「Project Resources」の領域に、基本機能である「System Module」「Pin Module」「Interrupt Module」が表示されていて、それぞれについて必要な設定を行いました。
今回は「Project Resource」に表示されていないADコンバータ機能の追加を行います。機能の追加の方法は他の機能についても同様ですので、今回説明する手順を確認し、ご自分で機能追加にチャレンジしてみてください。
ADコンバータ機能追加
最初にプロジェクトで使用する機能モジュールとしてADコンバータ機能を追加します。
「Device Resouces」の領域に「Peripherals」→「ADC」→「ADC」と探していくと、「ADC [PIC10/….)」というモジュールがありますので、それをダブルクリックします。
ダブルクリックすると、「ADC」機能モジュールが「Project Resouces」に追加されます。
これでプロジェクトでADコンバータが利用できるようになりましたので、ADコンバータに関連する設定を行います。ADコンバータ自体の機能は応用編第7回〜第12回で説明していますので、省略いたします。
タイマー回路では、RA2ピンをADコンバータとして使用しますので、このピンをADコンバータ用のアナログ入力に指定します。
まず、画面下の方にあるピン設定画面でADCが追加されていることを確認しましょう。
RA2ピンのinput欄の鍵マークをクリックして、ADコンバータの入力ピンとして設定します。
次に、ADコンバータ機能のパラメータを設定します。デフォルトから変更するのはADコンバータの結果数値のアライメントです。ADC機能モジュールの「Easy Setup」タブで以下のように結果を右詰に設定します。
あと、「Register」タブの設定内容を確認して必要な設定を行います。以下のようにADコンバータのチャンネル(ピン)がAN0になっていますので、AN2に指定します。
最後に、RA2ピンのピン名称を変更しておきます。「Project Resouces」から「Pin Module」を選択して、RA2ピンのCustome Nameを「SWITCH」に変更します。
これでMCC上の設定が一通り終わりました。
プログラム生成
いよいよプログラムを自動生成します。生成するには以下の「Generate」ボタンをクリックするだけです。(タブなのかボタンなのかちょっとわかりづらいですよね…)
ボタンをクリックしても特に何も起こらなかったと思います。念のためプログラムが生成されているか確認しておきます。
MCCで自動生成されたプログラムは以下の場所に格納されています。
「Header Files」には「MCC Generated Files」以下に各機能ごとのヘッダファイルが保存されています。また、「Source files」には、直下にメインファイルとなる「main.c」、「MCC Generated Files」以下に各機能の関数が記述されているプログラムファイルが保存されています。
次回、これらのファイルの中身をざっと確認して、どのような感じてプログラミングするのか確認します。
更新履歴
日付 | 内容 |
---|---|
2017.12.21 | 新規投稿 |