第5回 Raspberry Pi関連の買い物リスト

Raspberry Piのセットアップ時と開発時の機器構成がわかりましたので、買い物リストを作りましょう!

今回の説明の流れ

Raspberry Piを、どの構成でセットアップしてどの構成で開発するか決めましたか?

今回の説明は、最初に一通り必要なもののリストを確認して、次にそれぞれどのようなものを購入すればよいか詳しく説明します。

それでは、今回は買い物リストを作っていきましょう!

 

必要なもののリスト

セットアップの方法1/方法2、開発機器構成A/Bで共通のものと個別のものがあります。まず、共通のものは以下です。

  • Raspberry Pi本体
  • microSDカード
  • microSD→SDカードアダプタ(必要があれば)
  • SDカードリーダ(必要があれば)
  • USB電源アダプタ
  • USBケーブル
  • ネットワークケーブル
  • USB Wi-Fiアダプタ(必要があれば)
  • スイッチ(必要があれば。後で詳しく説明します)

以下は、セットアップ方法1、開発構成Aのみで必要なものです。

  • PC用ディスプレイかテレビと接続ケーブル
  • USBキーボード
  • USBマウス

これから、それぞれ詳しく説明します。

 

Raspberry Pi本体

Raspberry Piは現在3種類のモデルが入手できます。第1世代のModelA+、ModelB+、第2世代のModelBです。特にこだわりがなければ、第二世代のModelB、「Raspberry Pi 2 Model B」がよいと思います。だいたい5,500円前後で購入できると思います。

なお、Raspberry Pi 2 Model Bはハードウエアの問題が報告されています。本体ボードの左下の方に「U16」と書かれている部品があります。この部品に非常に強いライトを当てると電源が落ちる、という問題です。この強いライトは、強力なフラッシュ(キセノンフラッシュ)やレーザーポインタなどの光です。太陽光などではこの問題は発生しません。

Raspi flash issue

通常の使い方でしたらまず問題ないと思います(自分は特に対策していませんが全く問題ありません)。気になるようでしたらこちらのページを参考にしてみてください。

また、この原因は光電効果という物理現象です。光電効果は電子回路、電子部品でも出てくる知識ですので、この機会に勉強してみてはいかがでしょうか。世の中、なかなか奥深いものがありますよ。

 

microSDカード/アダプタ/カードリーダ

SDカードには、通常サイズのSDカード、やや小さいminiSDカード、一番小さいmicroSDカードの3種類のサイズがありますので、購入する際は間違えないようにします。

microSDカードの容量ですが、これからインストールするRaspbianというOSでは8GB以上が推奨されています。それほど値段差はありませんので、ちょっと余裕を持って、16GBがよいと思います。量販店ですと高いケースもありますが、通販でしたら1,000円程度で購入できます。

microSDカードを購入する際、2つ注意点があります。

まず1点目です。
MacにはSDカードスロットが標準で付いているものが多いですが、Raspberry PiはmicroSDカードスロットです。セットアップのステップ1で、Mac/Win/Linuxを使ってmicroSDカードに起動ソフトを書き込みます。書き込みに使用するスロットがSDカードの場合は、microSD→SDカードアダプタも忘れずに購入してください。

2点目の注意点は、相性問題です。
Raspberry PiとmicroSDカードの相性があり、相性が悪いmicroSDカードの場合、OSが立ち上がらなくなることがあります。購入する際に必ず互換性を確認してから購入してください。SDカードの互換性については以下のサイトで確認できます。

SDカード動作確認リスト

このページの下の方に行くと、メーカと製品ごとにSDカードの動作確認状況が出ています。表の一番左の列が「ok」のものを購入してください。特に、amazonでRaspberry Piを購入する場合、おすすめのmicroSDカードとして動作に問題があるものが出てきたりしますので注意が必要です。

ちなみに、私の場合、よく調べないで購入したmicroSDカードは互換性リストでNGのものでした(リストで「nok」と書かれているものです)。起動10回目ぐらいから、2回に1回ぐらい立ち上がらなくなり、起動20回目ぐらいで立ち上がらなくなりました(泣)。

Mac/Win/Linuxマシンにカードリーダが付いていない場合は、カードリーダも購入します。1,000円〜2,000円ぐらいのものでよいと思います。

なおWindowsの場合、第4回で説明したセットアップ方法2では、内蔵カードリーダではmicroSDカードが認識されないケースがあります。詳しくは第8回の「microSDカードにRaspbianを書き込む(Win編)」のセクションの説明をご覧ください。具体的には、ファイル書き込みに使用するソフトが内蔵カードリーダを認識しない場合があります。その場合はUSBカードリーダを使用する必要があります。USBカードリーダは500円程度のもので十分です。

 

USB電源アダプタ

USB電源アダプタは、出力電圧が5Vで、出力電流が2A以上のものを用意します。スマホやタブレットの充電器をお持ちでしたら、確認してみましょう。USB電源アダプタはワット数で書かれていることもありますので、ワット数で見る場合は10W(10ワット)以上のものを用意します。

画像がかなりわかりづらいですが、以下はiPad用のUSB電源アダプタです。よく見ると「Output: 5.2V 2.4A」とあります。また、ワット数は12Wです。Vが電圧、Aが電流、Wがワット数です。

Usbadaptor

スマホやタブレットの充電器はあるけど共用はしたくない、あるいは持っていない、ということでしたら新規に購入しましょう。1,000円〜2,500円ぐらいになります。あまり安いものは電力が安定しないこともありますので、ユーザレビューなども参照して購入しましょう。

 

USBケーブル

USB電源アダプタとRaspberry Piを接続するケーブルです。USB電源アダプタ側はAタイプ、Raspberry Pi側はmicroBタイプになります。Androidスマホをお持ちでしたら、おそらくこのタイプだと思います。

ちょっとわかりづらいですが、コネクタの両端がこのようなものです。

USB A-microB

100円ショップで、スマホ充電用ケーブルとして売られているのがこのタイプです。長さにもよりますが、100円〜1000円ぐらいです。

 

ネットワークケーブル

ネットワークケーブルは、以下のようなコネクタのもので、市販されているネットワークケーブルはまずこのタイプだと思います。

Network cable

長さにもよりますが、3mで500円程度です。

 

USB Wi-Fiアダプタ(必要があれば)

最初のセットアップではネットワークは有線接続が必要になりますが、このセットアップの際にUSB Wi-Fiアダプタを接続してセットアップすれば、そのあとはWi-Fiで接続できるようになります。

Wi-Fiアダプタは互換性のあるものを購入したほうがよいです。互換性は以下のページにあります。

USB Wi-Fiアダプタ動作確認リスト

表の見方は以下、コメントした通りです。

Wifi compatibility

一部わからない用語もあると思いますが、選び方は以下のようにします。

まず、「Distro Support(ディストリビューション)」欄のRaspbianの欄が緑色のものがOKです。あと、USB Wi-Fiアダプタによっては電力を多く消費するものがあります。このようなアダプタは外部電力供給があるUSBハブに接続する必要があります。「Works w/o hub(USBハブなしで動作するか」という欄がYesのものがいいです。

で、よく見ると、動作確認済みのもので入手しやすいアダプタがかなり限られてきます。今までのものは特定の製品を紹介しませんでしたが、USB Wi-Fiアダプタについては、Buffalloの「WLI-UC-GNM2」がよいと思います。表は「WLI-UC-GNM」になっていますが、GNMはすでに販売終了しており、後継品がGNM2になります。私の方で動作確認できていますので、特に問題はないと思います。

「WLI-UC-GNM2」は以下のような外見です。

Wifi adaptor

Raspberry PiのUSBコネクタに挿して使用します。

Wifi attached

 

スイッチ(必要があれば)

Raspberry Piは電源スイッチがありません。電源に接続したUSBアダプタからUSBケーブルを接続すると電源が入ります。(電源を切るときはRaspberry Pi上で電源OFFの処理をしてからコネクタを抜きます)

Power supply connector

この電源供給用USBコネクタですが、強度はあるものの、電源ON/OFFのたびに抜き差ししているといつかこわれそうな気もします。また、実際に抜き差しすればわかりますが、Raspberry Piのどこを持てばよいのか、いまいちしっかりつかめるところがないんですよね。

そこで、必要でしたら電源をOFF/ONするスイッチを準備しておくとよいと思います。よく省エネコンセント、とかいう感じで、コンセント側にスイッチが付いている製品があります。

Ac switch

USB電源アダプタをこんな感じでつけて、このスイッチでOFF/ONすると抜き差ししなくてもよくなります。

Ac switch attached

家電量販店などで500円程度です。

 

PC用ディスプレイかテレビ

Raspberry Piにディスプレイを接続する場合、2通りの方法があります。ひとつはHDMIでの接続、もうひとつはビデオケーブルでの接続です。それぞれ説明ます。

HDMI端子のついたディスプレイやテレビをお持ちでしたら、HDMIケーブルでRaspberry Piとディスプレイ/テレビを接続できます。以下のようにHDMI端子があれば、

Hdmi connector

Raspberry Pi側にもHDMIコネクタがありますので、HDMIケーブルで接続できます。HDMIケーブルは3mで500円〜1,000円程度です。

また、ビデオ入力端子があるテレビもRaspberry Piに接続できます。昔からあるビデオ入力端子ですよね。

Video connector

でもRaspberry Pi側にはこれに対応するコネクタがなさそうですよね。Raspberry Pi側はこのコネクタになります。

Raspi video connector

これをつなぐケーブルは、昔ハンディビデオとテレビをつなぐケーブルがあったと思いますが、こんなケーブルです。

Jvc video cable

ここからちょっとややこしいです。Raspberry Piのビデオ・オーディオ端子と、このケーブルの接続がずれているケースが多いです。ということで接続する前にRaspberry Piのビデオ・オーディオ信号線とビデオケーブルの信号線を確認します。

まず、Raspberry Piのビデオ・ オーディオ端子の信号線はこのページのようになっています。

次にビデオケーブルはJVCのVX-ML10Gという製品で、このページのような接続になっています。

ということで、接続を整理すると以下のようになります。

466164541674
(http://www.raspberrypi-spy.co.uk/wp-content/uploads/2014/07/Model-B-Plus-Audio-Video-Jack-Diagram.pngより引用、加工)

ということで、映像と右音声が逆になっていますので、以下のように接続します。

テレビコネクタ ケーブル
映像(黄) 音声右(赤)
音声右(赤) 映像(黄)
音声左(白) 音声左(白)

なお、アースの位置が違うケーブルは使用しないようにしてください。

とりあえずケーブルを持っていましたのでテレビに接続したところ、、、

Video cable connection

なんか解像度がイマイチ、って感じになりました。これで作業するのはちょっと辛いかも。

ちなみに同じテレビにHDMIケーブルで接続した場合は解像度が高くなります。

Hdmi image

でもハイビジョンテレビって、こんな中途半端な解像度なんでしたっけ?
(1824×984になってました)

 

USBキーボード

USBキーボードは一般に入手できる日本語キーボードで構いません。500円〜1,000円程度のもので問題ないです。

 

USBマウス

USBマウスも一般に入手できるもので構いません。500円〜1,000円程度のもので問題ないです。

これでRaspberry Piをセットアップ、開発するのに必要なものの説明が終わりました。ぜひ今持っているものを最大限活用してみてください。

次回から電子部品と工具類で必要なものを説明して、同様に買い物リストを作ります!

« »