第3回 Raspberry Piのスペック

Raspberry Piの種類とスペックと構成を見てみましょう。

Rapsberry Piのモデル

Raspberry Piの最新モデルは「Raspberry Pi 2 Model B」というものです。このモデル以外にも、いくつかのモデルが発売されています。2015年10月現在までに、以下のモデルがあります。

(注意: この記事は2015年10月時点のものです。2016年5月現在、以下のモデルに加えて、Raspberry Pi ZERO、Raspaberry Pi 3 Model Bが発売されています)

  • 第一世代
    -Raspberry Pi Model A(販売終了)
    -Raspberry Pi Model A+
    -Raspberry Pi Model B(販売終了)
    -Raspberry Pi Model B+

  • 第二世代
    -Raspberry Pi 2 Model B
    -Raspberry Pi Compute Module(法人向け機器組込み用)

ということで、現在一般入手可能なモデルは、第一世代のModel A+とModel B+、第二世代のModel Bです。この3つのモデルのスペックを比較してみます。

 

Raspberry Piのスペック

現在入手可能な3モデルのスペック表です。

項目 仕様
世代 第一世代 第二世代
製品 RaspberryPi Model A+ RaspberryPi Model B+ RaspberryPi 2 Model B
プロセッサ ブロードコム BCM2835 ブロードコム BCM2836
プロセッサコア数 1 4
プロセッサ動作クロック 700MHz 900MHz
メモリ容量 256MB 512MB 1GB
対応ストレージ microSDカード
USB2.0ポート 1ポート 4ポート
LAN なし 10/100Base-T
画像出力 HDMI・コンポジット
音声出力 3.5mmジャック・HDMI
カメラ入力 15ピン CSI
ディスプレイ出力 15ピン DSI
拡張コネクタ(GPIO) 40ピン
対応OS Rasbian(Linux系), Ubuntu Mate(Linux系), Snappy Ubuntu Core(Linux系), RaspBSD(FreeBSD系)、Windows 10 IOT Core(Windows系), OSMC(メディアサーバOS/Linux系), OpenELEC(メディアサーバOS/Linux系), PINET(Linux系/教育用で複数台のRaspberryPiをまとめて管理), RICS OS(RICSコア向け独自OS)、など。一部モデルでは非対応のOSもあり
価格(目安) 3,300円前後 5,000円前後 5,500円前後

ちょっと聞き慣れないプロセッサやコネクタ、OSがありますよね。コネクタ類はこの後すぐに説明します。また、GPIOの使い方を説明するときに、このプロセッサの名前も出てきますので、頭の片隅に置いておいてください。OSについてはこのシリーズでは一番メジャーなRaspbian(LinuxOS)を使用します。他のOSも興味あるようでしたら調べたり、実際にインストールしてみてください。

Raspberry Piのスペックは、普通のPCに比べるとプロセッサの速度とかメモリとかちょっと少ない気もしますよね。でもLinuxOSを動かすには十分なスベックだと思います。また今後のモデルでもスペックが上がってくると思いますので、楽しみですね。

なお、Raspberry Piを購入する際、周辺機器などいろいろ注意点がありますので、第4回〜第6回の説明記事もお読みいただければと思います。

 

Raspberry Piの構成

今度はRaspberry Pi本体画像で確認してみます。画像はRaspberry Pi 2 Model Bです。

表の画像です。

Raspberry Pi Front View

裏の画像です。

Raspberry Pi Back View

ちょっと細かくなりますが、コネクタ類などの説明です。

  • 拡張コネクタ(GPIO)
    前回説明した拡張コネクタです。40本のピンから構成されていて、ソフトウエアで制御できます。ソフトウエアで、特定のピンに対して出力電圧をどうするか指示をしたり、特定のピンの電圧の状態を読み取ったりすることもできます。このような機能があることにより、この拡張コネクタのピンにLEDをつないでソフトウエアで自由に点滅させたり、スイッチの状態を読み取ったりすることができます。
  • USBコネクタ
    USBコネクタが4つ付いています。コネクタはタイプAです。他のモデルでは1つのものもあります。それほど電流は取れないので、電流が必要なUSBデバイスを接続する場合は、Raspberry PiのUSBコネクタに電源供給タイプのUSBハブを接続して、その先にUSBデバイスを接続した方がよいです。
  • ネットワークケーブルコネクタ
    一般的に多く使用されているRJ-45タイプのネットワークコネクタです。
  • HDMIコネクタ
    HDMI対応のディスプレイに接続します。
  • カメラコネクタ
    カメラモジュールを接続することができます。CSI(Camera Serial Interface)カメラを接続することができ、Raspberry Pi用に、普通のカメラモジュールの他、赤外線カメラモジュールなども発売されています。
  • ディスプレイコネクタ
    Raspberry PiにはHDMIコネクタがありますので、HDMIディスプレイを接続することができますが、もう一つディスプレイコネクタがあります。こちらのディスプレイコネクタはちょっと特殊なもので、Display Serial Interface対応の液晶ディスプレイパネルを接続します。このコネクタには普通のPC外付ディスプレイは接続できせん。このコネクタ専用のディスプレイパネルが必要です。Raspberry Piを常時運用するガジェットに仕立てた場合、HDMIコネクタに普通のPCで使用するディスプレイを接続すると場所をとりますよね。かといってディスプレイがないと困る、というような時は、小さい液晶ディスプレイパネルをここに接続して使用します。最近ではタッチスクリーンも販売されています。
  • 3.5mmビデオ・オーディオジャック
    3.5mmピンコネクタで外部にビデオ・音声信号を出力できます。スピーカを鳴らすにはアンプで増幅する必要があります。次回のセットアップ概要説明でビデオ信号の接続方法を説明します。
  • 電源供給用MicroUSBコネクタ
    Raspberry Piの電源は通常USB電源アダプタ/USBケーブルで供給します(他の供給方法もあります)。コネクタはmicroBタイプです。
  • SDカードスロット
    OSをインスートルしたりプログラムの保存などにSDカードを仕様します。Raspberry Pi 2 Model BではmicroSDカードを使用します。SDカードは相性がありますので、動作しないケースも確認されています。次回のセットアップ概要説明で、相性の調べ方を説明します。

それでは、次回からセットアップの概要、開発環境の概要を説明していきます。

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