Macから家電をリモコン制御するガジェットを作りたいなぁと思っているのですが、そもそも赤外線リモコンの知識がないので学習キットを購入しました。
秋月のPICマイコン赤外線リモコンキット
秋月電子通商から「PICマイコン赤外線リモコンキット」が売られています。
このキットはPICマイコン(PIC16F886)を使用した赤外線リモコンキットです。完成するとこんな感じです。
ボタンがたくさんありますが、右にあるディップスイッチは動作モードの選択、黄色のボタンは機能などの選択、青色のボタンは赤外線信号送信ボタンです。この動作モードですがいろいろあって、
- 送信モード
予めプログラムされているリモコンコードを送信するモードです。黄色ボタンでメーカを選択して、青色ボタンを押すとその選択したメーカのテレビリモコン信号を送信できます。 - 記憶モード
上の画像の右上端にある赤外線受信素子でリモコンコードを受信して、そのリモコンコードをPICマイコン内のEEPROMに記録します。最大4信号まで記録できます。 - 記憶した信号の送信モード
記憶モードで記憶したリモコンコードを送信します。 - 表示モード
別売りの液晶ディスプレイを接続すると、赤外線受信素子で受信したリモコンモードを表示します。
こんなことができます。さらにすごいのが、PICマイコンのソースコードも公開されています。ということで、PICマイコンを使って赤外線リモコンを作りたいとき、これで一通り勉強できるのではないか、と思い購入しました。
早速ハンダ付け
キットなので回路設計とかプログラムとか作らなくてとても楽チンなのですが、、、
部品が多い (゚´Д`゚)゚。
というわけで頑張ってハンダ付けします。プリント基板に印刷されている部品番号どおりにハンダ付けしていけばいいのですが、後で液晶ディスプレイも付けますので、その場合、プリント基板のJP2をショートしておく必要があります。このJP2は、液晶ディスプレイに電源を供給するためのもののようです。JP2のプリントパターンはかなり接近しているので、リード線などは使わずにハンダだけでショートさせました。こんな感じです。
ここまでできたら、あとは電源をつないで動作確認です。テレビにリモコン信号を送ってみたところうまく動作しましたのでOKそうです。
液晶ディスプレイをつける
液晶ディスプレイはこれを購入しました。液晶ディスプレイもピンヘッダをハンダ付けする必要がありますので、ハンダ付けしてからこのリモコンキットに装着します。
早速表示モードでリモコン信号を読み取ってみたいと思います。表示モードにするには、ディップスイッチをNo1、No2ともONにします。この状態で電源を入れると以下のような待機状態となります。
この状態で右上の赤外線受信素子に向けてリモコン信号を送ると、、、
というような感じで、リモコン信号が表示されます。
何をつくるか
このキットはPICマイコンのソースコードが公開されていますので、赤外線リモコン信号の送信と受信ができるようになります。まだどうするのかさっぱりわかりませんが。。。
でもリモコン信号の送受信ができるようになれば、PICマイコンで家電を制御するガジェットをつくれそうですよね。それで、どんなもをつくりたいかというと、まず図解しますとこんな感じです。
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テレビアイコンはDigipot様
エアコンアイコンは素材屋小秋様
無線LANアイコンは日経BP社PCOnline様
から使用させていただきました。
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まずホームコントローラについて、赤外線リモコンで家電を制御するのですが、赤外線は障害物があると届きませんので、電波で通信する親機と子機作り、子機は各部屋において家の中の家電を赤外線リモコン制御できるようにしたいですね。親機と子機の通信ですが、最近は比較的低価格で無線通信できるモジュールが売っていますので、それを使えば実現できるのではないかと考えています。例えば、
これは、IEEE802.15.4という規格で無線通信が簡単にできるものです。これで親機と子機は電波で無線通信できるようになるはずです。あと、親機とMacの通信は有線LANかWi-Fi無線LAN(802.11bgn)にしようと思います。Wi-Fi無線LANの場合は、例えば、
これを使えばできそうな気がします。なんかちょっと値段が高いので、有線LANの方がいいですかね。
あと肝心のホームコントローラ内部構成ですが、いずれは外出先から家電を制御したい気もしますので、いろいろな実装ができるように今流行のRasberry Piあたりを使うのがよいのでは、なんて思ってます。
また、赤外線リモコンの制御は今回作成したキットを勉強して、PICマイコンで作ろうと思います。
これらを合わせると、イメージとしては以下のような感じでできないかぁ、なんて思ってます。ただいずれも技術検証したわけではないので構成を変えるかもしれませんが、、、
主要部品の予算ですが、Rasberry Piが4000円ぐらい?、PICマイコンが1個200円、TWE-Liteが1台1500円、他赤外線LEDとかスイッチとか電源とかケースとかあるので、親機1台、子機2台で合計1万数千円、というところでしょうか。それなりにお金がかかりそうですが、なんかいろいろと勉強になりそうなので、気長に作っていこうと思います。
Kazuさん、コメントどうもありがとうございました!
電子工作関連のオススメ本ですが、入門書でしたら電子回路(電子部品)そのものの入門書と、その電子回路を作り上げるための電子工作の入門書を読むことをお勧めしますよ。
電子回路の入門書ですが、ある程度原理的なことを理解しておいたほうがよいと思いますので、この入門書がよいと思います。
「図解・わかる電子回路」(ブルーバックス)
http://www.amazon.co.jp/図解・わかる電子回路―基礎からDOS-V活用まで-ブルーバックス-加藤-肇/dp/406257084X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1416693685&sr=8-1&keywords=わかる電子回路
また電子工作の入門書は、ひとつの作品を原理まで理解して作るあげる解説書がよいと思いますので、この入門書がよいと思います。
「図解つくる電子回路」(ブルーバックス)
http://www.amazon.co.jp/図解-つくる電子回路―正しい工具の使い方、うまく作るコツ-ブルーバックス-加藤-ただし/dp/4062575531/ref=sr_1_11?ie=UTF8&qid=1416693483&sr=8-11&keywords=電子工作+入門
電子回路は、抵抗やコンデンサなどを使って作るわけですが、一度、部品や電子回路の原理や仕組み、使い方を覚えると一生使えるので是非いろいろ習得してみてください!
コンピュータの世界ですと、新しいプログラミング言語が出てきたり、プログラミング言語自体が進化したりして、知識がすぐに古くなったりしますので、何を習得するか悩ましいところもあります。
電子回路は物理現象を利用しています。ある日突然物理現象がバージョンアップして違う仕様になりました、なんてことはないので、電子工作、電子回路を習得される際は、なるべく原理を確認するとよいと思いますよ。
ところで、本の出版ですが、実は入門書を出してみたいなぁ、なんて思ってます。ただ「MacでPICマイコン入門」を読み返してみると、あれれ? って感じで分かりづらいところもまだまだありますので、もうちょっとこのブログで修行しようと思ってます。
また入門シリーズを書くことを考えているのですが、今度は電子回路入門に挑戦してみようかな、って思ってます。また書くことになりましたらよろしくお願いします!
いつも拝見させて頂いています。すごくわかりやすくて感謝しています。電子工作の本って読みづらい本がおおいんですけどオススメの本とかありますでしょうか?
もしくは本を出版される予定はないでしょうか?