秋月電子通商の「USBオーディオDAコンバータキット」を組み立ててみました。
USBオーディオDAコンバータとは
電子工作とかいろいろな作業をするとき、よく音楽を聴きいています。iMacのスピーカだとちょっといまいちなので、かなり前にちょっとだけ奮発してスピーカはBOSEのM2を購入しました。それまでは普通の安いスピーカをiMacにつなげていたので、BOSE M2の音の良さにびっくりしました。特に声楽なんかいい感じです。
ところで、以前から気になっていたんですが、「コンピュータのオーディオ出力信号って、音悪いんだよね」って聞いたことがあって、そんなに悪いのかなぁ、なんて思ってました。
コンピュータで音楽を聴く場合、元々の音楽データはデジタルです。それをコンピュータ内でデジタルからアナログに変換して(DAコンバートして)、オーディオ出力端子からアナログオーディオ信号として外部に出しています。
コンピュータ内でデジタル信号を処理する場合は電気的な雑音の影響は受けないのですが、最終段でアナログ信号に変換して、その信号を増幅処理するあたりになると、コンピュータ内部は雑音が多いので、その影響を受ける、ということみたいです。
アナログ信号の質を上げるために、まずUSBコネクタからデジタル信号を外に取り出してしまい、コンピュータからちょっと離れたところで(あるいは電気的な雑音が遮断されたところで)そのデジタル信号をアナログ信号に変換して、増幅すればもっと音がよくなるはず、という算段で、USB接続のオーディオDAコンバータ発売されています。
ただ、外付けのUSBオーディオコンバータはちょっと高いので手が出せないんですよね(数万円)。そこで、秋月電子通商のキットをみていたらありました。
とりあえず、1,700円だし、部品数少ないのですぐに作れそうだし、ということで購入して組み立ててみました。こんな感じです。
さっそく組み立て
ということで、必要な部品はキットなのですべて揃っているのですが、部品はカスタマイズできるように基板の穴の位置とか工夫されてました。基板と部品はこんな感じです。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、基板の下の方にある丸い円で、C5、C6と書いてあるところは電解コンデンサを取り付けるところなのですが、リード線の幅が異なってもいいように基板の穴が3つ空いています。どうも高いコンデンサに換えるともっと音がよくなるようなんですが、、、オーディオ用の部品ってあまり知識がないので今回はキットの部品で組み立てました。
組み立ててみたところ、抵抗の取り付け穴の間隔がかなり狭く、抵抗のリード線の根元から折り曲げる必要がありました。ラジオペンチで曲げるとうまく根元から曲げられないため、手で曲げました。
こんな感じです。他は特に注意するところはあまりないと思います。部品点数も少ないので20〜30分あれば完成すると思います。
接続
接続は、MacからUSB接続で組み立てたUSBオーディオDAコンバータに接続、その先はスピーカに合ったオーディオケーブルで接続します。せっかくなので、ケーブルもちょっといいモノを購入しました。
オーディオテクニカ オーディオケーブル(0.7m)
(amazonで2013年11月現在1,861円)
接続すると、USBオーディオDAコンバータはLEDが点灯します。
また、Macのオーディオ出力を変更する必要があるので、環境設定→サウンドで出力先をUSBオーディオDAコンバータに変更します。デバイス名は「USB Audio DAC」となっていました。
さっそく聴きくらべ
とりあえず音が出ることを確認して、早速音楽を聴いてみます。聴き比べはやはりクラシック音楽ですかね。ダイナミックレンジが広くて楽器がたくさん使われていて、声楽も入っているほうがいい、ということで、時節柄ベートーヴェンの第九を聴いてみました。
結果、始めはあまりどちらも違いがないように感じましたが、よく聴くとヴァイオリン独特の弦と木から出てくるあたりに差が感じられました。あと、音量の設定の差があるのかわかりませんが、ダイナミックレンジも広いように思います。スピーカが違うとレンジは変わると思いますが、この価格程度のアンプで差が出てくるんですかね。
ということで、あとでさらにいろんな楽器がでてくるホルストの「惑星」を聴いてみたいと思います。