今回はSPIセンサモジュールの回路図を設計します。また接続するだけです。
温湿度・気圧センサの通信方式選択
今回の温湿度・気圧センサは、通信方式としてSPI通信かI2C通信を選択できます。選択方法について簡単に説明いたします。
以下は、温湿度・気圧センサの基板ですが、右上の方に「J3」と印刷された部分があります。
この部分で通信方式を選択します。選択するって説明されてもちょっと???ですよね。
J3の部分をよく見ると、以下のようにハンダを付けてあるようなところが2ヶ所あります。
この2ヶ所は電気的につながっていません。この状態で使用するとSPI通信になります。この2ヶ所をハンダ付けの要領でハンダを盛って電気的に接続するとI2C通信になります。
今回はSPI通信で使用しますので、J3の部分はこのままにしておきます。
なお、J1とJ2はI2C通信の時の追加の設定ですので、SPI通信では関係ありません。
SPI通信モジュールの端子
温湿度・気圧センサの基板の端子部分を確認すると以下のような表示がされています。
これらはSPI通信を行うときの端子名です。この温湿度・気圧センサに限らず、SPI通信のモジュールは以下の端子を持っています。
端子名 | 内容 |
---|---|
VDDや+など | 電源プラス |
GNDや-など | 電源マイナス |
CSBまたはCS | 通信相手選択の端子 |
SDI | データを受信する端子 |
SDO | データを送信する端子 |
SCK | データ通信のタイミングをとる端子 |
最初からさっぱりわからない状態になってしまいましたが、それぞれの端子の意味や働きはデータ通信の解説のところで詳しく説明します。
今回は回路図を設計するためにどのように接続するかを説明しますが、、、すみません、説明すると言っても単にPICマイコンのピンに接続するだけなんです。
電源のプラスとマイナスは3.3VとGNDに接続しますが、それ以外の残りの4端子は、PICマイコンのピンに接続するだけなんです。
ご自分で何か作ろうとして入手したモジュールがSPI通信の場合、CSB、SDI、SDO、SCKという名前の端子がありますので、その端子をPICマイコンに接続すればOKです。
回路図
ということで回路図を設計すると、以下のようになります。
この回路図ではRC4〜RC7に接続していますが、単にブレッドボードで組み立てやすい位置、というのが理由です。
SPI通信モジュールのセンサ、ということで複雑な回路を想像されていたかもしれませんが、回路はこのようにただ接続するだけです。その代わりと言ってはなんですが、回路が簡単な分、プログラムが大変なことになります。世の中、どこかで楽をするとどこかにしわ寄せが行くのが常ですが、今回はプログラムにしわ寄せがいきます。
次回はI2C通信モジュールの回路図設計です。どんな感じか、なんとなく想像がつくような…
更新履歴
日付 | 内容 |
---|---|
2018.3.25 | 新規投稿 |
2018.12.7 | 回路図のPICkitコネクタピン数を6ピンから5ピンに変更 |