トランジスタ技術2014年2月号

トランジスタ技術2014年2月号は8ピンARMマイコン特集です。

ようやくブログ更新

年が明けてからいろいろと用事を片づけていて、ブログ更新さぼってしまいました。その用事、というか野暮用ですが、、、

電子回路CADソフトのEAGLEで電子回路を描いたことはあるのですが、実はPCB(プリント基板)の作図は経験がないんです。最近はプリント基板を安く作ってくれる業者がたくさんあるので、製作中のフットキーボードやホームコントローラのプリント基板をきちんと作っておこうかな、って思いました。それで、EAGLEのPCB作図の勉強をしておりました。

CADソフトって独特の操作感だったりでいろいろと悪戦苦闘しております。またなかなか書籍では分からないところもありましたので、いずれ自分が苦労したところの解説記事を書いてみたいと思います。

 

8ピンARMマイコン

ところで、紹介が遅くなりましたが、トランジスタ技術2014年2月号は8ピンのARMマイコン特集です。「LPC810」という8ピンのマイコンが発売されているんですね。いつもお世話になっている秋月通商さんでも売ってます。2020年1月時点で販売中止になっているようです。

で小売価格なんですが、発売当時、1個80円程度なんですね。ちょっとしたモノを作ったりするときに重宝しそうなので、まとめ買いしておくこともできますね。

このマイコンは名前のとおりARMアーキテクチャて作られています。ARMアーキテクチャって聞いたことない方もいるかもしれませんが、iPhoneで使われているCPUもARMアーキテクチャだったり、結構身近でいろいろなところで使われています。以前のエントリで説明した記憶もあるのですが、このARMアーキテクチャはARM社が仕様を作っています。一方でARMアーキテクチャのマイコンやCPUは、製造メーカがARM社から仕様を購入し、その仕様をもとに自分たちでマイコンやCPUを設計、製造しています。このLPC810は「NXP Semiconductors」という会社が設計、製造しています。それにしてもARMアーキテクチャで80円とは安いですね。

 

開発環境

LPC810マイコンの開発環境は、NXP Semiconductorsが無償で提供しています。「NXPExpresso」というソフトウエアで、Eclipseという統合開発環境(IDE)をベースにLPCシリーズのマイコン開発用に拡張したものです。使い勝手はMPLAB Xと似ていますので、取っつきにくいことはないと思いますが、コンパイラやライブラリなどの設定はLPC独特のものですので、一通りの把握が必要です。立ち上げ後のクリーンショットです。

Lpcexpresso

 

プログラム書き込み

LPC810にプログラムを書き込み場合、MacとLPC810マイコンをシリアル通信モジュールで接続する必要があります。PICマイコンのときは、MacとPICマイコンをPICKitで接続しましたが、そのPICKitに相当するものが必要です。なんとこの書き込むためのモジュールはトランジスタ技術2014年3月号の付録になるとのことです。この付録の書き込みモジュールはARMアーキテクチャのひとつであるCortex-Mに対応する、とのことで、Cortex-Mアーキテクチャをもつマイコンであれば、NXP Semiconductors社以外のARMマイコンにも対応できるみたいです。

ところで、今すぐ書き込みモジュールが欲しい場合は、別途発売されていますのでそれを購入するという手もあります。

LPC1347評価ボード

これ、LPC1347というマイコンの評価ができるモノなんですが、基板の表の画像の、左半分は書き込みデバッグモジュールなんです。このボードはそのまま使えますが、真ん中にラインが入っているので半分に切って使います。左半分は書き込みとデバッグができるモジュール(LPC-Linkと呼ばれています)で、これを使えばLPC810にプログラムを書き込んだり、デバッグができたりします。

というわけで、PICマイコンはアーキテクチャ的にちょっと古いところもありますので、自分のツールを増やすためにもARMマイコンも勉強しておこうと思います。

通知の設定
通知タイミング
guest
0 コメント
本文中にフィードバック
全てのコメントを見る
目次