第1回 はじめに

第1回目は、PICマイコンの説明を始める前にあらかじめ必要な知識や、このシリーズで必要になるツール、部品の予算を説明します。

本シリーズ記事の内容を改訂して、基礎編、応用編、実践編として以下のリンクに公開しています。以下のシリーズはさらにいろいろなPICマイコンの機能をご紹介しています!
PICマイコン電子工作入門 〜基礎編〜
PICマイコン電子工作入門 〜応用編〜
PICマイコン電子工作入門 〜実践編〜

目次

連休に向けて

普段なかなかまとまった時間がとれなくても、夏休みとか連休なんかがあると普段できなかったことができたりしますよね。そんなまとまった時間を使って、前々から電子工作やってみたかったんだけど……という方がいらっしゃるかもしれません。

そこで「前々から興味があったけど、連休中に電子工作にトライしてみようかな」という方のためにPICマイコンを使った入門記事を書いてみようと思います。別に連休じゃなくても構わないんですが、記事数が多いのでまとめて読んでいただいた方がよいと思います ^^;

スタートライン

個人によるモノづくりの話題を多く聞くようになり久しくなりました。モノづくりといってもいろいろありますが、私のまわりでも電子工作に興味を持つ人が増えてきています。自分のアイデアで何かガジェットを作れるようになると毎日便利に楽しく過ごすことができる、、、かもしれませんよ。とはいっても、電子工作をはじめるのはちょっと敷居が高いところもあります。そこで、私自身まだ初心者の域を出ていないですが、自分なりにその敷居を下げられるような記事を書いていこうと思います。

この「MacでPICマイコン電子工作入門」では、マイコンの中でもよく使われている「PICマイコン」というものを取り上げ、実際にモノづくりをしながらマイコンを使った開発の記事にしていこうと思います。記事の内容は、マイコンを使った電子工作に興味はあって、Macは持ってるんだけど、ネットで調べてもWindowsの記事は良く見かけるけどMacの記事はあまりないし、そもそも何から始めていいかよくわからない、という方を対象とすることにしようと思います。ただ開発に使用するソフトウエアはWindowsでもMacintoshでもほとんど同じですので、Windowsユーザの方も参考になると思います。

予算

ところで結構気になるかもしれませんが、この入門で電子工作をするために必要な予算を見積もってみました。

Mac(あるいはWinPC)を持っていて、それ以外は電子工作に関するものは何も持っていない、という場合、約10,000円を予定しています。

ちょっと高いんじゃ? と思うかもしれませんが、この費用の中には、今後ずっと使えるツールも含まれています。10,000円の内訳は、ツールに約7,000円、材料費約1,500円、これらを買うための交通費あるいは通販送料が1,000円程度となります。また材料費の中には、配線をするための電線や電子部品のまとめ買いも入っています。毎回何かをつくる度にこんなに金額がかかるわけではありませんのでご安心ください。

C言語の習得

なお、この入門編では説明しない項目があります。それはC言語です。C言語の説明をはじめると記事がかなり長くなってしまいますし、そもそもここで解説するよりも、とてもわかり易い書籍やサイトがすでにたくさんあります。C言語がわからない、という方はこれをきっかけに、このゴールデンウィーク中に是非勉強してみてはいかがでしょうか。C言語でプログラムが書けるようになると、他のプログラミング言語の習得も早くなりますので、さらにいろいろなツールを身につけることができて、さらにできることが広がりますよ。

なお、C言語に関するサイトで個人的にわかりやすいかな、と思ったサイトはここです。

0から始めるC言語学習帳

ところで、これから始める入門編で必要なC言語の知識はそれほど多くありません。以下の項目をおさえておけばOKだと思います。

  • コメントの書き方
  • #define、#include
  • main関数
  • 変数型宣言、変数代入、演算子
  • 構造体
  • 繰り返し構文(while文、for文)
  • 条件判断構文(if文、switch文)
  • 2進数、16進数

複雑なC言語の使い方は、はじめは必要ありません。多くの人がつまづく「ポインタ」はここではでてきません。ある程度C言語の知識があれば、あるいはある程度勉強できたら、ちょっとわからないことがあっても思い切ってマイコンを使った電子工作の世界に飛び込んでみましょう!

更新履歴

日付 内容
2015.9.14 新規投稿
2018.12.3 新シリーズ記事紹介追加
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